心の余裕

とつぜんですが、これは何と意味しているでしょうか?

これは役者文様といわれるものの一つで、ひとつの文章になっているのですが

お分かりでしょうか?

答えは「よきこときく」と読むんだそうです。

斧の別名で「よき」、次はお琴の弦を調節する「琴柱(ことじ)」、次は模様化した「菊の花」

 

ではこちらの役者文様はいかがでしょうか? ご存知の方も多いのでは?

こちらは某有名手ぬぐい店の店名にもなっているのですが

「かまわぬ」だそうです。

鎌、輪、ぬ なのですね。

 

江戸時代には「判じ物」といわれるダジャレを絵にしたものが流行ったようです。

どちらの役者文様もこの判じ物の類とのことですが、面白いですよね。

 

そうそう、ご年配の方なら「酒あります」のますが

こんな看板を見たことはありませんか?

昔は文字を読めない人もいたからなのかもしれませんが、主に縁起を担いで縁起物の升にかけたのだとも言われています。

 

 

私思うんですよね…。

昔の日本人て今よりもっと心に余裕があったのではないかと。

現代はいかに多くの情報を正確に素早く伝えるのが最善とされていますが

たまにはこんなクスッと笑える表現を楽しんでも良いのではないでしょうか。

ただ、全国の看板がみんなこんな感じのナゾナゾになるとかなりややこしいですが。

 

ときどきふとこんな温故知新も良いなぁと感じるのでした。